基礎の中は念のために防湿シートを敷いて、中央部には大引きを掛け渡しておきます。

小屋をトラックのクレーンで吊るのですが、そのまま吊るとタンジェント力が働いて横方向につぶれてしまいますので、木材で吊り治具を造って垂直方向だけに吊りワイヤーが働くようにして行います。

境界線と地盤の高低差等を正確に測定して確認しておきます。
写真の右側の三脚は測量機械のトータルステーション(測定誤差700mで±5ミリ)、左側三脚はレーザーレベルです。
トータルステーションは光波測量器ともいいますが、光の位相差を検出して距離を測るのでかなり正確。
10年ほど前から敷地測量は世界測地系の座標測量に切り替わりましたので、測量図の座標値があれば比較的簡単にかつ正確に境界点や任意の点を復元できるようになりました。 レーザーレベルは油の中に回転するレーザー発光体が浮かんでいるような構造ですので受光器で敷地の各部分の高さが一発で測定できます。
登記測量などでは現在ではGPS測量で基準点を出し、それを元に各点の測量を行うこともしますが、建築測量ではそこまでの正確さは求められていないので、十分なレベルではあります。 (昔は照準を目で合わせる平板測量というどちらかというと原始的なやり方が標準的につかわれていましたがそれでもまったく問題なかったのです。)

