重機で穴掘りをしましたので一般的なアマチュアの鉄塔工事と比べればずいぶん楽といえば楽なのですが、念のため鉄筋を組み立てて補強するのと、型枠やら位置・水平出しは本格的にやりますのでそれなりにかかります。
この程度の鉄塔だと、コンクリート自体のQa(せん断力)で十分持つので鉄筋はいらないのかもしれませんが念のために異型鉄筋13ミリでカゴを造って投入しておきます。
鉄塔の基礎は深さと重量で鉄塔の転倒を防ぐものですから通常は高さの10分の1程度の深さで20mタワー級だと3立米ほどのコンクリート量になりますが、多ければ多いほど安心なものです。 今回は5立米近くも入りましたので単純に計算すると5x2.4t=12tですから12t近い分銅の起き上がりこぼしのように鉄塔を支えていることになります。 まあ、鉄塔が500キロ以下ですからどう考えても倒れませんね・・・はい。




鉄塔のベースキットの中に三叉の水管が入っていたのには驚きました。(FTIという会社の既製組み立てキット式鉄塔なのですが)ビニールホースに水をいれて気圧の効果で水管の中の水位が同じになるのを利用した簡易水準器なのですが、それまでセットで入っているとは・・・ 単純ですが正確なので建築現場でも昔から(今でも)使われています。 ボルト3本の水平を一回に出せるようにエア分岐金具で三叉になるよう工夫されており、施工スタッフ全員が驚いていました。

既存のアース線(鬼撚り線)を延長して接続しました。 接続は相互撚り込みして100Wのハンダゴテで半田付けです。


コテで均してコンクリートの打ちあがり。

