この胴縁と呼ばれる木の棒の間を空気が通り抜ける通気層とするわけですが、外壁の目地部分は両側からサイディングの端部が突合せになるところですから広めの板にしなくてはなりません。また、重い窯業系のサイディングをささえるためには太く長く丈夫なねじ釘で胴縁を取り付けないと重量で後々サイディングがずり落ちてくることもありますので専用の太さ6ミリのビスを使います。
ハウスメーカーによってはこの重いサイディングがずり落ちてこないように外張り断熱材の間に横木を入れて固定したりするところもあるのですが、そうすると必ず断熱材が切れる熱橋部分が出てきますのでうちではやりません。とにかくがっちりしたビスを小まめに打ち込んで支えるようにします。



この縦棒の間が通気層になります。

ダクトなど貫通する部分は円形に隙間が出来るために、専用の樹脂カバーをかけて防水と気密が完璧になるよう隙間を埋めます。
また、窓周りやサイディングの目地部分にはバックアップのプレートを取り付けるのですが、これはこうした目地部分は後でコーキング処理する際に、コーキング目地幅を規定どおり確保したり(打ち込むコーキングの量が少なすぎると劣化して切れやすくなるためです)、外壁サイディングが建物の動きに追随しきれなくてコーキングが切れたり外壁が曲がったりすることを防ぐ意味もあります。(これを3面接着の禁止の原則といいますが・・・) もちろん、コーキングシールが経年劣化で切れたりした場合でも直接外壁のしたへ水が入っていかないよう排水する役目もあります。


コーナー部分は専用の役物部材を使いますが、この線がきれいにそろっていないと壁が曲がって見えたりしますので、最初にこの部分から慎重に張り始めます。
