2015年07月13日

外壁通気胴縁とバックアップ他

外周壁の防水透湿シート張りが終わったところでその上に通気層となる胴縁下地を取り付けてゆきます。
この胴縁と呼ばれる木の棒の間を空気が通り抜ける通気層とするわけですが、外壁の目地部分は両側からサイディングの端部が突合せになるところですから広めの板にしなくてはなりません。また、重い窯業系のサイディングをささえるためには太く長く丈夫なねじ釘で胴縁を取り付けないと重量で後々サイディングがずり落ちてくることもありますので専用の太さ6ミリのビスを使います。

ハウスメーカーによってはこの重いサイディングがずり落ちてこないように外張り断熱材の間に横木を入れて固定したりするところもあるのですが、そうすると必ず断熱材が切れる熱橋部分が出てきますのでうちではやりません。とにかくがっちりしたビスを小まめに打ち込んで支えるようにします。

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この縦棒の間が通気層になります。
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ダクトなど貫通する部分は円形に隙間が出来るために、専用の樹脂カバーをかけて防水と気密が完璧になるよう隙間を埋めます。
 また、窓周りやサイディングの目地部分にはバックアップのプレートを取り付けるのですが、これはこうした目地部分は後でコーキング処理する際に、コーキング目地幅を規定どおり確保したり(打ち込むコーキングの量が少なすぎると劣化して切れやすくなるためです)、外壁サイディングが建物の動きに追随しきれなくてコーキングが切れたり外壁が曲がったりすることを防ぐ意味もあります。(これを3面接着の禁止の原則といいますが・・・) もちろん、コーキングシールが経年劣化で切れたりした場合でも直接外壁のしたへ水が入っていかないよう排水する役目もあります。

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コーナー部分は専用の役物部材を使いますが、この線がきれいにそろっていないと壁が曲がって見えたりしますので、最初にこの部分から慎重に張り始めます。
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2015年07月08日

断熱と防水と

 外周壁の中にグラスウールを充填します。 ハイグレードの16kgですから1立米あたり22kg相当の密度のグラスウールになります。厚さは100ミリ。
 これとこの外側に張るスタイロフォームで壁の断熱をします。
 外張り断熱は単に断熱材の厚さを増すだけではなく、グラスウールは柱部分には充填できませんのでその部分は断熱なしの熱橋になってしまうのですが、外側にはスタイロフォームの断熱材が全体に張ってありますので組み合わせることでこの熱橋ができないようにカバーするという効果が大きいのです。(木材は断熱材にはなりえません。ログハウスのような太い丸太を使ったとしても同じです。)

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 ちなみに外周壁でもスジカイが入っていますが、OSB合板による面材とスジカイの組み合わせで耐震強度を確保している部分もあります。

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 外壁下地のOSB合板は(OSBに限りませんが木製合板は)雨や湿気に弱いものです。 対策として表面には防水クリア塗装をしてありますが、それでも防水シートなどの対策は必要です。

 もちろん、OSB合板の上に張るスタイロフォームはプラスチックですので防水性があり水を通しませんので、目地処理さえすればこれを防水層とすることも認められてはいますが、窓周りや手摺など複雑になりがちな部分との取り合いも考えて念には念を入れてさらに防水透湿シートを張って水がどこからも入らないようにします。 ミクロの穴があいていて水蒸気の粒子だけは通過しますが水は通しません。また、手で引っ張っても切ることができないくらい丈夫です。 この防水透湿シートと防水テープで各部を処理してゆきます。

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 何度も書きますが建築は異種部材の接合部の収まりが肝心要です。
屋根と壁の取り合い部、壁を貫通するダクトとの隙間の処理など、いくつかの部分の防水・気密処理をしっかりやらないと後からトラブルが起きます。

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2015年07月03日

屋根断熱(吹付け)

 先日の屋根断熱下地へ本丸のウレタン断熱を吹き付けします。最低でも20センチ以上の厚さを指定していますので厚いところでは25〜30センチはあるでしょう。
 もちろん前もって天井を吊るための部材や天窓廻りの囲いなどをセットして準備しておかなくてはなりません。

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 大屋根のほかにも外気に接した部分、2階のベランダ天井とかベランダ床の下(1階の天井になりますが)も同様に断熱吹き付けをおこないます。
一体に隙間なく断熱されるため、気密も断熱も完璧におこなわれます。

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2015年06月29日

屋根断熱と気密層

 以下の写真は屋根の垂木の間に設置した断熱板です。
これによって、屋根と断熱板の間に30ミリの隙間を設け通気層としています。さらにこの断熱板は屋根断熱のための吹付け下地ともなります。 後日、この下地に20センチ以上の厚さでウレタンフォームが吹付けられることになっています。合計で25センチ程の厚さのプラスチック系断熱層になります。(グラスウールに換算すると40センチほどの厚さ分になります。)
 もちろん、母屋など木部についても同等の厚さでくるみますので熱橋によるロスはありません。

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断熱板は専用の金属クリップで固定しています。
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実際施行してみると、この断熱板だけでもロフトの暑さが一気に激減しました。

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2015年06月19日

外張り断熱など

 外壁の外張り断熱材を取り付けています。押出しポリスチレンフォーム3種の50ミリですが、壁体内充填のグラスウールを補完するものでグラスウールの2倍ほどの断熱性能がありますのでグラスウールでいえばトータルで20センチの厚さの断熱材で建物の壁を覆ったのと同程度となります。
 肝心なのは壁の中に充填する断熱材の場合、充填されるのは柱、間柱、梁などの木部を除く空隙にですから木部に関してはまったく断熱されていないことになり、これは冬季に外からサーモグラフィーでみると、柱や梁、間柱がはっきりと熱漏れ部分として現れてしまうことで良くわかります。
 この熱が逃げてしまう部分(熱橋)が外張り断熱では基本的にありません。したがってこれを組み合わせることは明らかに従来の断熱方法より優れているといえるかと思います。

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次の写真はこの外張り断熱材が屋根下地まで張りあがっていったところですが、屋根板との間に隙間があることがおわかりでしょうか? この隙間は屋根板の下に棟の排気孔までの間、3センチほどの厚さで続いており、外張り断熱板の外にある通気層につながっています。
 土台部分から壁の上端までの通気層を上がってきた空気はさらにこの屋根下のスリット状の隙間を通って旨にあるベンチレーターで排出されることで、外壁と屋根の中の熱気と湿気が外へ出てゆき、結果的に壁体内・屋根内の乾燥が保たれ、また、空気層による断熱が高まることとなります。

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それから梁に丸いふくらみが何箇所か見えていますが、これは貫通ボルトの金属による熱橋を防止するためボルト穴にウレタンフォームを吹き入れた部分です。面積的には小さいものですが、金属が外気と内気に接するため温度差による結露を起こす部分だからです。

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2015年06月11日

通路下屋の屋根葺き・出窓

通路下屋の屋根を葺きます。 問題になるのは2階の外壁との取合い部分です。十分な高さまで防水層を立ち上げ、雨が進入しないように施行します。

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下屋上部のベランダを作っています。 この部分も耐力面材を張って頑丈に・・・ 床はルーフドレインに向かって水勾配を斜めにとります。 後日、FRPにより防水します。

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途中変更のあった居間の窓の出窓化。 もともと壁が普通の家より厚いので窓台部分は奥行きがあるのですがさらに10センチほど延長します。そのために角材をがっちり柱にボルト付けで抱かせて取り付け、窓はそれに取り付きます。

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2015年06月05日

諸々のこと

床から上へ伸びる給水と給湯管です。もちろん青が水、ピンクがお湯です。
できるだけ外周部壁は避け、間仕切り壁側に出します。これは外周壁の気密層を破らないため。
管が被覆されているのはお湯の保温もありますが、流れる水やお湯と室温との温度差で給水管などが結露して壁の中で水になるのを防ぐ意味もあります。

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同様に1階キッチンへの配管が床を貫通しているところ。
真ん中にドンと太い柱がありますが、ヒノキの大黒柱です。縦に筋が入っているのは、芯のある柱だと乾燥収縮によりザックリ避けることがあるためあらかじめそれを吸収するための「背割り」という中心に達する溝を掘っておくためです。

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間仕切り壁ですがスジカイではなく「あんしnボード」と書いてある耐力面材が張ってありますね
。 これは構造計算の結果によるものなのですが、広い居間と吹き抜け空間を作ったための代償ともいうべきか・・・何箇所かにこのような耐力壁があります。 建物の剛性を高めるための補強です。

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はしごにウィンチがついていますが2階への荷揚げ用のリフトです。
1枚10kg前後の石膏ボードを200枚(総重量2t以上にもなります)とか、その他の資材を2階へ持ち上げるためのもの。20150602_082352.jpg

ロフトも上がれるようになりました。けっこう広いです。このまま部屋にできそう・・・

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2015年06月02日

通路下屋部分

玄関前通路下屋を建てました。
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下屋の梁上にも構造用合板を張ります。 これで水平方向の剛性を確保しますが、水平剛性が高くないといくらスジカイや耐力面材を取り付けても建物全体の強さは上がらないためです。壁は折れなくてもねじれるように倒れてしまうのです。

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 建物本体の壁に横から屋根が取り付くところなどは断熱材が途切れますのでできるだけそうした部分が最小になるように施行します。
 壁内部の充填断熱だけでも外断熱だけでもこうした箇所は必ず木材だけの断熱欠損となりますんでそうした意味合いからも充填断熱と外張り断熱の複合断熱というのはどちらかの断熱が効くことになり完全な断熱欠損にならない利点があります。

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2015年05月25日

窓・スジカイ・外壁下地他

 窓サッシが入荷しました。
 オール樹脂の断熱サッシですが、基本的にはペアガラス、Low−E、アルゴンガス封入品です。
Loe−Eというのはペアガラスの内側に薄い金属膜をコーティングすることによって熱を遮断してくれるガラスのことです。
 金属幕をコーティングする位置(内側か外側)によって内部からの熱を外に逃げないようにする断熱型か、外部からの熱の進入をより遮る遮熱型か、という性格がかわってきます。 現代の高気密高断熱の家では、どちらかというと温室に近い屋内環境になりがちなため、断熱性能を高めることより、夏場の直射日光熱をどう防ぐかのほうが問題になってきます。 そのためより遮熱を重視したLow−Eガラスを採用することになります。
 逆に北側の窓に関しては直射熱はないわけですから、冬場の冷えと結露対策がもっとも大きくなります。そのためこの家でも北側のまどは全てトリプルガラスを採用することになりました。

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 窓が取り付けられた様子。 外壁下地のパネルから浮き出ているのは、さらにこの上に断熱板を付加するため、その厚さ分外側にふかしているためです。

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 スジカイがほぼ取付完了です。
建物外周部(外壁下地)はOSB合板による耐力壁、内部の間仕切り壁はスジカイによる耐力壁となっています。

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 窓開口部の下地を作って順次窓サッシをはめ込んでゆきます。
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 外部耐力壁のOSB合板を取り付ける前に土台と基礎断熱材の間にシロアリを防ぐためのシートを挟みこんでいます。 基礎断熱材にもホウ酸がはいっていますので食いあがってくることはないのですが、もし断熱板の外側に蟻道を作ってあがってきた場合でもここで突破できないようにします。
 OSB合板はご覧になったことがある方もおおいかと思いますが、普通の積層合板が曲げ方向に強い合板だとすると、OSB合板はせん断方向(要するに千切れない)により強い合板です。ちょうど壁に張ったときに壁の水平方向に働く地震力などに対しては一般的な構造用合板の1.5〜2.0倍の強度があります。
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2015年05月18日

屋根葺き完成・ユニットバス・金物など

屋根葺きが完了しました。

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 棟換気のベンチレーター部分。 リッジベンツという樹脂製のストローを束ねた板のようなものですが、それを通して屋根裏通気層の熱せられた空気を排出します。
 最初使ったときは「ここから雨はいっていかないの?」って心配になりましたが、実際に取り付けてみると、先端部からかなりの勢いで風が出ていて、圧力差で水が入っていけないのがわかります。

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天窓廻り。
トタン葺きの屋根だと天窓の上部はジャンプ台を作るのですが、シングルとかスレート、瓦などの重力式屋根だとかえって収まりが悪くなりトラブルを起こすようで、専用の水切り板が用意されていますのでそれを使用します。

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 ユニットバスを取り付ける前にお施主さんと一緒に浴室下に趣味で使うアンテナ線の引き込みをおこないました。ユニットバスの床下はけっこう隙間が大きいのでいざとなったら点検口からアンテナ線の引き回し変更が可能なようになっています。 もちろん給水給湯配水管の逃げ配管もしておきます。
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 ユニットバスの組立も完了。
お施主さんの要望により手摺を追加しましたが、風呂ふたの格納フックが干渉するので相談の上、位置を変更したりしています。

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 柱、梁、スジカイの端部を地震などの際離れたりしないよう、構造計算結果にしたがって金物で補強します。
 こうした補強は2通りの方法があって、「建築基準法施行令で定めた最低限こういう場合はこれだけの金物補強をしなさいね」、というのにあわせて補強する方法と、「構造計算によって必要な箇所を地震や風圧力に対抗できるよう必要な強度で補強する方法」のいずれかを選べることになっています。 もちろん構造計算したほうが確実なわけですが、昔ながらの大工さんなどで構造計算なんてできない、という人もたくさんいるわけで、前者はそれに応じた措置ということもできるのですが・・・。
 また、伝統工法というのはいわば経験と継承によって支えられたものですのであながちそれが古臭いとか悪いとかいうことでもなく、かえって優れている部分もあるわけですが、それプラス現代的な技術、というのが最善なのではないかと私は思います。

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