2015年05月15日

床下の配管など・・・

 配管が基礎を貫通する箇所をできるだけ減らし、メンテナンス可能なように貫通部分はサヤ管にするとか、給水給湯管も元を一箇所に集中させヘッダーバルブによって自由にコントロールできるようにするとかのため、床下は配管類がたくさん行きかっています。

 さらに建物内の空気循環のため(床下空間から天井上までの縦方向循環)を計画的におこなうためのエアダクトも設置されますのでかなりごちゃごちゃしてます。 うまくやらないと人間が床下に入っても身動き取れない状態になったり、配水管の水勾配が取れなくなったりしますので、それも考えて設計しているわけですが、実際に工事となると現場判断で若干の変更が発生したり、となかなか難しいものです。

 まずは空気循環のためのエアダクトから・・・

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塩ビ管に小さな穴が開いているのが見えるでしょうか?

 以下はダクトの中間にいれた送風ファンです。 今回は2回路ですから2つついていますが、循環風量を大きくするのと風きり音などの低減を意図していたりもします。
 
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こうしたパイプの接続は接続用のジョイントパイプを介しておこないます。できるだけロスが出ないように・・・パイプの接続でエアが漏れないように、気密パッキン等もはさみこんで接続。

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これに水道の配管が加わるとこんな感じ。

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 最後に、スラブ暖房の温水回路配管の集中ヘッダー部分です。ヘッダーバルブにひとつづつ空きがあるのは、予備回路のためで、たとえば将来的に熱源を簡単に変更したりすることもできるようにしています。 それぞれの回路はバルブで開け閉めや流量も調整できますから熱的なバランスを変えることも可能です。

漏れなどがないか念のために再確認です。 高圧エアを封入して何日か圧力を計測し、メーターの値が変化しないかでチェックします。

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これは1日経ったあとの圧力計。
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これは2日後の圧力計。 まったく変化がありませんので漏れなし、とします。
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2015年05月09日

通路部分他基礎

残っていた玄関前通路部分の布基礎と南側テラスのコンクリート工事です。
この部分は断熱、気密とは直接関係はありませんが、本体基礎との取合いで断熱欠損が出ないよう配慮した上で凍上などがないよう鉄筋の配筋をおこないます。 外周部スカート断熱もできるだけ切らないよう・・・

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この通路部分の上部には10m以上のスパンで仮設足場が設置されていますが、通路の屋根が完成するまで柱を立てることができないので空中にぶら下がる構造です。 ちょっと恐ろしいです・・・(笑)

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2015年05月08日

屋根葺き・他(雑談)

 これから実際に屋根材のオークリッジプロを葺いてゆきます。 北米では住宅の9割のシェアを占める屋根材ですから施工方法も性能も確立されていますが、やはり守らなくてはならないいくつかのノウハウが存在します。
 屋根の端はどうしても収まりがグズグズになってしまいますので鋼板で水切り捨て下地を取り付けます。建築の収まり設計はこうした部分、異種の材料が接合したり隣り合ったりする部分をどのように収めるか、ということに尽きるわけですが、安易にコーキングなどでお茶を濁してしまうと、新築時はいいのですが、数年たってコーキングが劣化したりしたときに水漏れをおこしたり何らかのトラブルが起きます。 (コーキングシールはいわばゴムですので消耗品。必ず劣化し交換時期がやってきます。)

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屋根材の重なり部分にもブチルゴム(自己融着材)がついていますので毛細管現象による吸い込みをある程度防ぎます。 捨て鋼板の端は折り返しがあって雨返しともなっています。 屋根材の下に黒いコーキングのようなものを塗っていますが、これは普通のコーキングではなく専用のゴムセメントです。

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下から順番に葺き上げてゆきます。


2階ベランダの持ち出し梁ですが、出巾がわずか45センチしかありませんので実は強度的にはこの3分の1くらいの太さの木材でも十分持ちます。 しかし、年月が経つうちに必ず先端部がお辞儀するように数ミリ〜数センチほど下がります。 そのためこれでもか、という太さの梁にして、ヤジロベエのような天秤構造で建物奥のほうから梁を伸ばして片持ち梁としています。

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現場であまった端材を使って加工のためのテーブルをパッパッと作ってしまいます。 作業効率をあげるためちょっとしたことでも工夫してるんですねぇ。
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2015年05月05日

屋根下葺き・水平合板など

 屋根の上から周囲を見渡す・・・。

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 屋根下地野地板に防水シートを張ります。 一般的なガルバリウム屋根の下葺防水紙はアスファルトルーフィングやアスファルトフェルトですが、それよりずっと防水性能が高い改良ゴムアスファルトルーフィングシートを使います。
 自己融着性があるのでシートの重なり部分が溶け合って一体になり防水します。
 屋根というのはもともとこの下葺が防水の本体で、上に載っている瓦とかシングルなどは一次防水層ですが風による吹き上げや毛細管現象、スガ漏りなどに対してはほぼ無力です。 重力式防水といわれる所以ですが、雨が下に漏っても重力で下方へ排水されるという方式ですから、屋根材の下の防水シートこそ本当の屋根ということもできるほどです。
 ですから万が一、一次防水層を通り抜けた水があったとしてもそれが屋内に入ってくることを防ぐために万全を尽くさなくてはならないということです。

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2階床にも2階梁上にも張る構造用合板ですが屋根をかけてしまえば軒先近くの部分には手が入らず張れなくなってしまいますのでそれを見越して手順的に先に張っておかないとできなくなってしまいます。 順序を考えながら工事を進めますので一服の休み時間もそんな話ばかりになってしまいます。

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大梁の接合部拡大写真。 ドリフトピンを差し込むことで接合プレートと木材をつないでいます。
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2015年05月03日

大屋根下地張・フレーム・床束等

一昨日棟上げをしたので垂木を取り付け屋根の下地となる野地板張り・天窓取付等をおこないます。 屋根のてっぺんがスリット状にあいているのは屋根下の通気層から空気を排出するためです。(後でここにベンチレーターを取り付けます)

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屋根上から見る岩手山。この位置からだと電線がちょっと邪魔になりますが・・・

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構造フレームの大梁の様子。

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県産唐松の積層材ですが、唐松は普通の製材だとタンキリ飴のように時間がたつとねじれるように変形を起こします。いくら人工乾燥させてもそうです。 この木材の特性なんですね。
ですから繊維方向をかえて幾層にも積層した集成材にして使用するのですが、積層する際の接着材や積層の方法で強度が大きくかわりますからしっかりしたJAS認定工場で作られるものでなくてはなりません。逆に言うと一般製材は特性・強度のばらつきがどうしてもありますが集成材はそれがずっと少なく材寸精度や変形も保証されているということができますので、唐松材に関してはうちでは大引きや母屋など比較的細い部材も含め全て構造用積層材を使用しています。

また、通し柱などの長い柱については杉材においても変形や強度を確保するため構造用積層材です。 計算上強度が不足したりする場合もありますので、特に、強度を指定したものを使用します。ラベルにE120 F330と書いているのがおわかりでしょうか? Eはヤング係数、Fは圧縮強度の数値を表します。
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床、梁の上に張る構造用合板。これも県産木材を原料として宮古工場でつくられた県産材です。IMG_0070.JPG

床を支える唐松の積層梁と鋼製束。 束はジャッキ式ですから木材の収縮で床鳴りするようなことがあれば高さを調整して対応することができます。安全係数を見込んで1本で1.2tほど(カタログデータでは最大荷重3.8t)を支えることができる強度がありますので床で1平方メートルあたり18人くらい乗ってもぜんぜん大丈夫ということになりますが・・・
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2015年05月01日

上棟

なんせ建物が大きいので昨日一日では柱立て・フレーミングまでしかできませんでしたが、残った小屋組みをおこない、本当の上棟です。

軒の出が90センチと最近の住宅としては大きめなので屋根垂木も太い3寸ものです。梁が180x90センチ以下の升目状になっているのがお分かりでしょうか?さらに24mm厚の構造用合板を1階、2階の床と2階梁の上の3層にわたって面状に張ってあります。

これにあとから外壁面も構造用合板を張るので、いうなれば立方体のキューブ構造になっていて耐力壁だけではなく水平面もがっちりとした耐力構造になりますので2x4のようなプラットフォーム工法以上の強度を持つ構造になります。構造等級1〜3のうちの最上級の3等級というのは結構難しいもので、建築家やデザイナーが設計する格好の良い吹き抜けがあったりする家はほとんどが3等級をとれません。 デザインと構造を両立させるというのは実は至難の業なのです。

ちなみにこの家は基準法が規定する構造強度の1.5倍である等級3を達成しています。
一応、1000ガルに耐える、ということですので重力加速度1Gが真横から加わってもつぶれない、もっと簡単にいうと建物を横倒しにしてもつぶれない、という強度になります。

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これは2階吹き抜けにかかる現しの大梁の接合部ですが、化粧梁でもありますので羽子板ボルトなどを使わずドリフトピンを横から差し込む方式の鋼製プレート接合をおこなっています。
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2015年04月30日

いよいよ建前

基礎コンクリート打設から1週間がすぎ、天候・気温にも恵まれそろそろ上棟にはいっても良さそうです。 一応コンクリート強度をシュミットハンマーというコンクリートの反発力を測定する機械を使い簡易的にですが確認したところ、概ね圧縮強度200kg/cm2に達しているようですので建前にはいりました。

7人ほどで一気に2階までくみ上げます。組み立てるのは早いのですが、事前に木材をくみ上げることができるよう加工しておくのには何日もかかります。 見えないところでも仕事してるんですよ。(笑)

クレーンは狭い場所や住宅街でも静かに使える電動クレーンです。 あまり重いものは吊れないのですが、ブームが直角・水平に出せ、ジブクレーンのように使えるので足場が邪魔にならず意外とラフテレーン等の大型クレーン車より効率が良いです。

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2015年04月28日

外部テラス・足場仮設・上棟準備など

基礎の型枠は打ち込みっぱなしの断熱兼用ですのではがしたりたたいたりする必要がありませんから、そのまま養生を続けることにして、南側テラスのコンクリートを打つ準備の鉄筋、型枠工事と、建物の上棟のための土台敷きをすることにしました。土台をそっと置くくらいだったら大丈夫でしょう・・・・
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安全のため先行して周囲に足場を組み立てます。木材などの荷受ステージも・・。
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主要構造材は県産木材、ということで、杉の柱、唐松の梁、土台はヒノキが入荷しています。
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土台をそれぞれの位置に配置して・・・
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あらかじめ墨線を打っておいた位置にあわせ、アンカーボルトの穴を開け、コンクリートとの間には防湿シートと気密のためのパッキン材を挟み込みます。
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土台は耐久性の高いヒノキですから、建設工事基準としては防腐処理はしなくても良いことにはなっているのですが念のためシロアリ防虫・防腐剤を塗布しておきます。
このほかに基礎断熱剤はシロアリ対策でホウ酸を含んでいますし、万が一のために基礎断熱材の天端にはアリが突破できないような防蟻シートも設置し2重、3重の対策をおこないます。
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2015年04月27日

外周埋め戻し・水平断熱2

コンクリートが固まるまで数日間は内部基礎には手を触れられないので、外周部の埋め戻しと水平断熱板の設置をおこないます。
内部と外部の地中に基礎断熱と連続する形で、それぞれ90センチ巾の断熱板を水平に埋め込みますので、地中熱の回り込み距離は基礎巾を含むと約2mほどということになります。
これは垂直に断熱板を地中2mの深さまで筒状に掘り下げ設置したのと熱的に等価となり、深度2mプラスアルファの土中の熱を利用できるようになります。
温暖化も進んだ現在では盛岡市街地の深度2mの土中温度は真冬でも15度ほどはありますので、仮に100%それを生かせれば無暖房でも室内温度15度を達成できることになります。
もちろん建物各部からの熱ロスがありますが、太陽日射熱、電化製品、ボイラー、モーター類、人間の発生熱、煮炊きやその他の生活熱のプラス分もありますので、プラスマイナスがどのくらいになるのか、バランス勝負となってくるわけですが・・・ パッシブなエコ住宅を目指しましょう。

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屋内から鉄塔に向かう同軸ケーブルを通すためのサヤパイプも同時に埋設してしまいます。
貫通部分の隙間などはウレタンを吹付けて断熱欠損や水の浸入などもないようにします。
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2015年04月24日

スラブ温水回路配管・コンクリート打設

組みあがったスラブ配筋にスラブ暖房のための温水配管を取り付けてゆきます。
この配管は架橋ポリエチレン管の100m巻きですので、1回路あたりの長さがそれ以内になるように4回路にわけてバランスよく配置します。
継ぎ目がなく、耐久性も紫外線等が当たらなければ半永久的、ある程度の弾力性もありますのでコンクリートの伸び縮みにも追従し、昔の銅パイプを使った床暖房の温水回路がしょっちゅう水漏れなどの事故を起こしたのと比べるとほとんどトラブルもなく、格段の性能です。

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配管した後は念のため高圧のエアを封入して漏れがないか確認します。
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いよいよコンクリート打ちになります。
生コン車でプラントで調合した生コンを撹拌しながら運んできますが、受け取りは生コン圧送車(ポンプ)になります。 そのときの気温や天候などを考慮しながら調合を発注しますが、天気も温度もよく、ちょっと強度も高めの圧縮強度210kg/cm2、スランプ18です。(スランプというのは生コンの硬さで、30センチのコップにいれて逆さにポンとおいたとき、山が何センチ崩れるか、という値のこと。)
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仕上げは鏝とトンボで左官が仕上げましたので、・・・さすがー・・・の仕上がり。
あとは来週まで手をふれず、そっと養生期間とします。設計強度到達までは4週間。
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